超歌舞伎再び
去年の夏に新橋演舞場に「超歌舞伎2022」に行って面白かったので、次にあったらまた行きたいなと思っていました。ちなみに、超歌舞伎2022の感想はこちらから。
そうしたら、なんと歌舞伎座で上演、これは行かなくっちゃ。というわけで早速行ってきました。去年も面白かったけど、今年はもっと面白い。感動ものでした。いやこれは、老若男女、だれが観ても楽しめます。
「APN IOWN1.0」というNTTの最新技術をつかって、初音ミクがリアルタイムで動きます。これにより、実際の役者さんのアドリブの動きにあわせられるという超すぐれもの。演劇は台本通りに演技するわけではなく、見るたびに少し違ったりアドリブがはいったりするものですが、それを映像の初音ミクがあわせられるということですね。凄い。
それ以外の映像も進化しているし、演じる役者さんたちも揃え、歌舞伎の趣向と最新技術を組み合わせた最高の娯楽という感じでした。
おそらく2016年の幕張メッセでの超歌舞伎は、歌舞伎界においては実験的できわもの扱いではじまったものではないかと思います。歌舞伎座では、それが完成されたものでないと上演できないのが常です。それだけに、気合のはいった演出だったし、主演の中村獅童さんの喜びが舞台にもあらわれていました。 そういえば、10月の歌舞伎で寺島しのぶさんが、「文七元結」で出演していて(歌舞伎は通常男優のみで演じられる)これも革新的だなぁと思いましたが、今回の「超歌舞伎」はもっと革新的。中村獅童さんが「100年たてば、これも古典!」と言っていましたが、古典になるよりも、最新技術を駆使して、どんどん進歩してほしいと思いました。
いっしょに行った歌舞伎観劇デビューの小学生が、一生懸命拍手しているのをみて、なんだか嬉しくなりました。超歌舞伎がきっかけで、歌舞伎をみる人が増えることを、一歌舞伎ファンとして願ってやみません。
今週の展示は「20th Anniversary Party」です。毎年当ギャラリーで開催してくださるレザークリエイターのFIELD EDGE DESIGNZ.(通称fedz.)の、2023年東京個展、今年も素敵な革製品が並びます。上質の革製品はみるだけでもわくわくします。
fedzさんは活動20周年だそうで、ギャルリー・ジュイエといっしょでご縁を感じます。
是非お越しください。12日まで。